未来描けるか 平成の大合併から20年 島根19市町村長アンケート(下) インフラ廃止、4市「必要」 財政悪化、現状維持難しく 山陰 2025/4/2 04:00 山陰中央新報社は、国が旗を振った「平成の大合併」が始まってから20年が過ぎたのに合わせ、島根県内の19市町村長にアンケートを実施した。人口減少が避けられない中、持続可能な地域づくりをどう実現するのか。最終回は、老朽化する公共施設やインフラへの対応▽公共料金の値上げ▽民間・地域との協調-への回答を紹介する。 【関連】島根19市町村長アンケート(下) ・公共料金値上げ、15市町村「必要」 物価高、住民サービス維持 ・民間・地域との協調不可欠 地域課題解決で全市町村 海士町を除く18市町村が公共施設の統廃合やインフラの
未来描けるか 平成の大合併から20年 島根19市町村長アンケート(下) 公共料金値上げ、15市町村「必要」 物価高、住民サービス維持 山陰 2025/4/2 04:00 今後の公共料金の値上げは15市町村が「必要」と回答した。物価・エネルギー価格の高騰が続く中、住民サービスの維持に向けて既に複数の市町村が値上げ実施や将来的な値上げ方針を表明してい...
未来描けるか 平成の大合併から20年 島根19市町村長アンケート(下) 民間・地域との協調不可欠 地域課題解決で全市町村 山陰 2025/4/2 04:00 人口減少が進み、地域課題が山積する中、全19市町村が従来以上に、民間や住民の知恵、力を生かすための取り組みが「必要」と回答した。 安来市の田中武夫市長は「地域への愛着の醸成や魅力...
未来描けるか 平成の大合併から20年 島根19市町村長アンケート(上) 12市町、合併「正しかった」 権限強化や行政効率化 山陰 2025/4/1 04:00 山陰中央新報社は、国が旗を振った「平成の大合併」が始まってから20年が過ぎたのに合わせ、島根県内の19市町村長にアンケートを実施した。人口減少が避けられない中、持続可能な地域づく...
未来描けるか 平成の大合併から20年 島根19市町村長アンケート(上) 14市町財政「良くなった」 実質公債費比率など改善 山陰 2025/4/1 04:00 財政状況は14市町(合併11市町、単独3町)が「良くなった」と答えた。借金返済の負担度を示す実質公債費比率や、財政の弾力性を表す経常収支比率といった数値が改善したことを理由に挙げ...
未来描けるか 平成の大合併から20年 島根19市町村長アンケート(上) 最大課題、大半が人口減対策 山陰 2025/4/1 04:00 全19市町村の大半が現在抱える最大の課題として、人口減少対策を挙げた。少子高齢化が避けられない中、結婚・子育て支援や雇用の確保など多岐にわたる対策、ハード整備の必要性を認識しつつ...
未来描けるか 平成の大合併から20年 島根19市町村長アンケート(上) 国や県に統一的対策求める 山陰 2025/4/1 04:00 政府が地方創生を掲げて10年が過ぎ、石破茂首相が令和の日本列島改造を掲げる中、多くの首長が人口減少対策などで国や県による統一的な対策を求めた。自治体の特長を生かした地域づくりの必...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第3部・覚悟と責任(5)住民自治 補完から地域担う主体へ 人、資源生かし新たな連携を 山陰 2025/3/28 04:00 2004年10月に邑智町と大和村の合併で誕生した島根県美郷町。「町第1次長期総合計画」(2006~15年度)には「住民と行政が力を合わせ、考え、行動する『協働と補完』の考えが今ま...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第3部・覚悟と責任(4)国への注文 地域性生かした政策重要 自治体間で切磋琢磨促進を 山陰 2025/3/27 04:00 「一度、隠岐島前高校に行っていただきたい」。2月26日の衆院予算委員会で、石破茂首相が議員に呼びかけた。高校教育の在り方に関する答弁で島根県海士町にある同校の取り組みを紹介し、「...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第3部・覚悟と責任(3)共助の限界 人口急減、地域維持困難に 公助とのかみ合い重要 山陰 2025/3/26 04:00 山口県境付近の益田市愛栄町の山あいにある弋(わな)ヶ田原集落。赤い石州瓦の屋根の家屋が山と田んぼの間に点在し、空き家も交じる。 2001年ごろは約30世帯60人以上が暮らしたが、...
未来描けるか―平成の大合併から20年 第3部・覚悟と責任(2) 学校統廃合 路線変更 聖域踏み込む 少子化加速、人づくり課題 山陰 2025/3/25 04:00 3月3日、開会した3月定例島根県邑南町議会の冒頭の施政方針で、大屋光宏町長が力を込めた。 「最良の学びを提供することと、学習機会の保障を優先に小中学校の統廃合の準備を進めていく」...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第3部・覚悟と責任(1)単独町制のいま 三江線廃止で新たな動き 山陰 2025/3/24 04:00 国が旗を振った「平成の大合併」が始まってから20年が過ぎた。人口減少が避けられない中、持続可能な地域づくりを実現するには何が必要なのか。課題を追う。 ◇ ◇ ◇ 3月中旬、J...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第3部・覚悟と責任(1)単独町制のいま 協議頓挫 いばらの道選択 危機感が生んだ住民主体性 山陰 2025/3/24 04:00 2003年12月15日、島根県川本町内であった町民会議。「合併は成就しない状況に至った。3町村の枠組みは無理で、方向は一つ」。小田泰敬町長(当時)が邑智町、大和村との合併協議会を...
おすすめ記事の配信予定(2025年3月22~28日) 山陰 2025/3/21 16:45 山陰中央新報デジタルで2025年3月22~28日に配信予定のおすすめ記事を紹介します。 2026年春採用 山陰両県の主要企業アンケート 企業の2026年春の採用活動が本格化しました。山陰両県の主要企業を対象にしたアンケートからは、求職者の売り手市場が続く中で各社の人材獲得競争は激化し、計画人数を確保できるかどうか...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第2部・インフラのいま(5)水道事業広域化 財政や料金、効果不透明 各自治体の理解不可欠 山陰 2025/3/2 04:00 2022年度に島根県が実施したアンケート調査。県内19市町村と斐川宍道水道企業団の計20団体のうち、8団体が経営の統合は「現時点で判断できない」と回答した。 県は個別事業を残しつ...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第2部・インフラのいま未来(4)朽ちる水道施設 自治体、維持管理に苦心 安定供給へ料金値上げも 山陰 2025/3/1 04:00 「道路から水が湧いている」。元日の午後9時半ごろ、宍道湖沿いの高台団地・松江市南平台の市道が水浸しになっているのを住民が発見した。 水はアスファルトの隙間から絶えずあふれ、坂道を...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第2部・インフラのいま(3)進まない適正化 施設縮小、道筋悩む自治体 将来像示し官民で推進を 山陰 2025/2/28 04:00 「あまりに稚拙な進め方だ」。昨年3月の雲南市議会で、市への苦言が相次いだ。市議4人が市文化ホール・ラメール(雲南市加茂町)の改修費の一部を計上した2024年度一般会計当初予算案の...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第2部・インフラのいま (2)老朽化の危機 施設維持 財政負担大きく 順位付け効率的な管理必要 山陰 2025/2/27 04:00 昨年4月、国道431号沿いの出雲市西林木町に、出雲だんだんとまとアリーナ(出雲市総合体育館)が開館した。「17万人都市にふさわしいスポーツ活動の拠点として一つのシンボルになる」。...
未来描けるか 平成の大合併から20年 第2部・インフラのいま (1)合併特例債の恩恵 国のアメで合併後最大投資 山陰 2025/2/26 04:00 2004年に「平成の大合併」が始まってから20年が過ぎた。公共施設の在り方や老朽化が進むインフラへの対応など顕在化する課題にどう向き合うべきなのか。課題を追う。 ◇ ◇ ◇...
島根15市町、発行総額2526億円 データで見る合併特例債 庁舎や学校、大型整備に充当 未来描けるか 平成の大合併から20年 山陰 2025/2/26 04:00 国が「平成の大合併」に踏み切った市町村への優遇措置として用意した合併特例債。島根県によると、合併した県内の15市町の2025年度までの最終発行予定額は、計2526億5100万円に...