赤沢亮正氏(自民、前)危機管理適任と自負

 菅前政権の内閣府副大臣として1年間、新型コロナウイルス対応や、地元を襲った7月豪雨に伴う激甚災害指定に汗をかき「地元のためにしっかり働けた」と胸を張る。

 「危機管理、防災をライフワークに宿命づけられた政治家」と自認。運輸省(現・国土交通省)に入り2年目の1985年、航空局の一員として日航ジャンボ機墜落事故の一報に接したことが原点だ。

 防災や感染症対策の強化と、技術開発で経済を活性化させる「危機管理立国」を提唱する。頻発する地震や豪雨に対し「災害は忘れる間もなくやってくる」が口癖。危機管理の要点に事前準備、決断力、覚悟を挙げる。

 国会では自身が危機管理の最適任者だと自負するが、家庭では思うに任せない。ともに巨人ファンだった妻千晶さん(50)は阪神を愛する長男側に「寝返った」。阪神の応援歌を合唱する2人の姿にやるせなさを感じる。

 党総裁選では、支持した河野太郎氏が敗北。自身も無役となった。政権の中枢から離れ「『冷や飯のおいしい食べ方』という本を書くかもしれない」と自虐的に語るも、信念を貫くために捲土(けんど)重来を期す。当選5回。60歳。 (田淵浩平)

 

湯原俊二氏(立憲民主、元)朝夕の街頭演説日課

 2012年の衆院選で落選してから9年間、朝夕の街頭演説を重ねてきた。日数にして約3270日。もう日課となっている。

 政権批判を繰り返すうち自然とボルテージが上がる。声をからしたところに高校生が飲み物を差し出してくれたことも。「若者が政治に関心を持ってくれたのかな」と頼もしさも感じている。

 耕作放棄地の増加、山林の荒廃、商店街の衰退に心を痛める。第2次安倍政権で地方の疲弊が進んだと指摘。専業農家に生まれただけに、農への思い入れは人一倍強い。政権交代で、自身が政権与党の衆院議員だった際に推し進めた農業者への戸別所得補償制度の復活を目指す。

 家庭では優しい父親で、高校生の長男と次男から学校の話を聞くのが何よりの楽しみだ。それでも「ニュースで与党議員が都合の良い主張をする姿を見つけると、つい反応してしまう」という。

 妻の裕子さん(47)からは「また批判ばかり」と諭されるが「おかしいことはおかしい」と譲らない。そんな家族に、自身が国会で提案する様子をテレビで見せられるよう、返り咲きを誓う。当選1回。58歳。 (柴田広大)