地酒の飲み比べを楽しむ参加者(右)=松江市末次本町
地酒の飲み比べを楽しむ参加者(右)=松江市末次本町

 松江市末次本町の広場で6日、飲食店5店の屋台を集めた「とうほん秋祭り」があった。近くにある繁華街・東本町地区の任意団体が、新型コロナウイルスの感染拡大で客足が遠のいた街を盛り上げようと企画。近隣住民や通行人らがにぎやかな雰囲気を楽しんだ。
 団体は飲食店でつくる「とうほん倶楽部(くらぶ)」(足立真智子会長、約50店舗)。緊急事態宣言が解除され、継続して感染者が抑えられている状況を踏まえて開催した。
 地酒の飲み比べのほか、各店舗がおつまみ、牛タンの煮込み、煮込みハンバーグを提供。歌唱、楽器の演奏もあった。
 来場者はなじみの店の屋台を訪ね、経営者と談笑するなどし、終了時刻の午後5時になると、東本町の店舗に足を延ばす客の姿も見られた。
 地酒で知人と乾杯した松江市殿町の大学教授、尾崎浩一さん(66)は「イベントの雰囲気が好き。こうした機会が少しずつ増えてほしい」と願った。
 (多賀芳文)