出勤途中、松江市内の四十間堀川に架かる橋の上から川の様子を見るのを楽しみにしている。水量はどうか、透明度は。魚はいるのか、などを観察するのだ。といっても5分もかからない観察会なのだが。毎日見ていると季節ごとの川の状態がよく分かる▼先日、いつものように川をのぞき込んでびっくりした。川面が一面緑色なのだ。川幅いっぱいにアオコがびっしり。夏ではあるまいに。毎日の最低温度が10度を切って久しいのにアオコとは。今年は宍道湖や堀川の水草繁茂が遅くなったが、それと関係あるのか。数日後、京橋川にある堀川遊覧の船着き場周辺でもアオコが川面を覆っていた▼堀川には宍道湖の水を誘導しているからかと思い、島根県宍道湖・中海対策推進室に聞いてみた。アオコの原因のプランクトン・ミクロキスティスは7、8月の多雨で塩分濃度が下がり発生が心配されたが、9、10月は例年涼しく、発生しないと思われていた。しかし9月末に気温が上がり発生が確認された▼それにしても11、12月にアオコとは。異常では、と思ったが、2010年10月から翌年3月まで宍道湖・中海でアオコが確認されたことがあるらしい▼塩分濃度、気温など発生要因は微妙に絡み合う。だが水の富栄養化がなければ発生しない。われわれ地域住民にできることは何か。まずは宍道湖・中海の水質改善に関心を持つことから始めたい。(富)