うんこと税金に共通するものは? 食事中の方に失礼したが、財務省が税の役割を分かりやすく伝える小学生向けの冊子「うんこ税金ドリル」を作成した▼学習書出版を手掛ける文響社発行の人気教材シリーズ「うんこドリル」とタイアップ。おやつを買う際に払う税に関する問題など、身近な設定で構成する▼シリーズは問題と例文に「うんこ」を入れる奇抜な発想で作られた学習参考書。2017年の漢字を手始めに算数、英語など教科を広げ、累計890万部を突破した。未就学児向けも刊行され、わが家でも重宝。喜々としてページをめくる長男の姿を見ると、笑いとユーモアで学習意欲をかき立てようとの意図が伝わる▼法人、自治体などで連携例はあったが、財務省までとは驚いた。冊子は同省ホームページで閲覧でき、英紙をはじめ、海外でも話題となっている。ちなみに冒頭の問いの答えは「肥料」。うんこは農作物を育てる肥料にもなり、税は社会を育てる肥料のようなものだから、だそうだ▼「新しい資本主義」「成長と分配の好循環」を掲げる岸田政権は、師走に入って、2022年度の税制改正に向けた協議を本格化させる。賃上げ税制、オープンイノベーション促進税制などが焦点となる。税は制度設計次第で社会の在り方を変えることができる。改正内容が豊かな未来につながる肥料になるかどうか、しっかりと見極めたい。(森)