出雲市内の約8千の事業所や家庭にガスを供給する出雲ガス(株)(出雲市上塩冶町)で社長を務める。安定供給で市民生活を支える一方、カーボンオフセットの取り組みなど、近年関心が高まる環境課題にも向き合う。「地域のエネルギー事業者として、できることに取り組み続ける」と力を込める。

 世界中で強まる脱炭素の動きに呼応し11月、島根県内の民間ガス事業者としていち早くカーボンニュートラル液化天然ガス(CN-LNG)の受け入れを始めた。

 「SDGs(持続可能な開発目標)など環境への関心が高まる中、CO2排出と密接な関わりを持つガス事業者に何ができるかを考えた。CO2排出量を実質ゼロとみなすカーボンオフセット済みのLNG(都市ガスの主原料)を約90トン受け入れ、自社の都市ガス製造設備などに用いる。地域でも今後、...