島根県の公式キャラクター「まるやまくん」。直立ポーズのまま、次なる出番を待ち続けている(島根県提供)
島根県の公式キャラクター「まるやまくん」。直立ポーズのまま、次なる出番を待ち続けている(島根県提供)
県の広報誌「フォトしまね」の2020年1月号に使われたまるやまくん。意気揚々と右腕を挙げ、やる気に満ちあふれている。
県の広報誌「フォトしまね」の2020年1月号に使われたまるやまくん。意気揚々と右腕を挙げ、やる気に満ちあふれている。
愛知県の観光PRキャラクター「ひでっち」。同県ゆかりの幕臣、服部半蔵にちなんだ忍者姿など、多数のデザインが存在する(愛知県提供)。
愛知県の観光PRキャラクター「ひでっち」。同県ゆかりの幕臣、服部半蔵にちなんだ忍者姿など、多数のデザインが存在する(愛知県提供)。
島根県の公式キャラクター「まるやまくん」。直立ポーズのまま、次なる出番を待ち続けている(島根県提供)
県の広報誌「フォトしまね」の2020年1月号に使われたまるやまくん。意気揚々と右腕を挙げ、やる気に満ちあふれている。
愛知県の観光PRキャラクター「ひでっち」。同県ゆかりの幕臣、服部半蔵にちなんだ忍者姿など、多数のデザインが存在する(愛知県提供)。


 この質問にも、小畑管理監は「全国区にはなったが、知事の意向は変わらない」ときっぱり。グッズに関しては、知事は「厳しい財政状況で自分のキャラにお金を掛けることはしない」と話しているという。


 思い返せば、東国原元知事の件でも広く使用され過ぎた結果、知事イラストを使い「地鶏」と表示された鶏肉の炭火焼き商品が、実際には短期大量生産用のブロイラーを使用されていたとして物議を醸した。これを受け、東国原元知事は使用ルールを厳格化した。行政という機関で権力のある人物がモデルなだけに、こうしたキャラの扱いには特に慎重になる必要があるようだ。


 ただ、今のまるやまくんなら間違いなく県のPRに絶大な効果を発揮するだろう。制作者の小野さんの善意に応えられていない現状も、とてももったいないように思う。県にとっては進むも、進まないも…といった状況だろうか。


 再起を誓うまるやまくんが掲げた右手の行き場は、いつ見つかるのか…。