石見の魅力を島根県東部の人に知ってもらおうというイベント「来て!みて!ふれて!Iwami」が21日、松江市西茶町の松江ニューアーバンホテルであった。参加者は本場の石見神楽上演を楽しみ、各地産の食材に舌鼓を打った。
出雲、石見両地方に拠点を持つ同ホテルグループが、互いの地方の魅力を知ってもらおうと企画し、初めて開いた。
石見神楽は、大田市温泉津町の温泉津舞子連中と、江津高校神楽愛好会の卒業生が合同で4演目を披露。うち昼の部では新型コロナウイルスの終息を願い、疫神(えきじん)(疫病)を退治する「鍾馗(しょうき)」を、同会出身のホテル従業員が解説する中、舞った。
本物同様、石州和紙と胡粉(ごふん)を用いた石見神楽の面の絵付け体験や、石見産の野菜や酒類を販売するマルシェもあった。
石見神楽が好きな息子を連れて来場した、米子市東福原7丁目の古川正樹さん(42)は「本物の社中の舞は迫力があった。中海圏で見られてうれしい」と満足げだった。
同ホテルグループは同様のイベントを今後、年4回程度行う予定。
(広木優弥)