浜田市金城町追原の美又温泉街の夜に、イラスト照明がお目見えする。境港市の水木しげるロードにある妖怪の影絵をヒントに美又温泉旅館組合(横田雪生組合長)が企画。石見神楽などを題材に投影し、夜の散策を楽しめる雰囲気を演出する。
イラストは10種を用意し、5月1日に点灯予定。石見神楽をモチーフに、新型コロナウイルスの終息を願い疫神(えきしん)(疫病)を退治する鍾馗(しょうき)や商売繁盛の象徴恵比須(えびす)のほか、須佐之男命(すさのおのみこと)と大蛇(おろち)がにらみ合う力強い絵などを用意した。
投影場所は、かめや旅館▽山根旅館▽旅館みくにや▽金城観光ホテル▽美又温泉国民保養センター▽美又薬師神社―の6カ所。各施設の入り口付近の壁や歩道で。午後7時から午後9時まで映し出す。
美又温泉は、美肌効果が期待されるメタケイ酸を豊富に含む泉質が最大の売り。全国165温泉地が覇を争う2021年の「温泉総選挙」では「うる肌部門」で初優勝。勢いを生かそうと、同組合が約30万円を投じイラスト照明を企画した。SNSを通じた認知度アップも期待している。
横田組合長(74)は「イラストに注目して楽しく夜歩きしていただきたい」と話した。
(宮廻裕樹)