【出雲】出雲市内でパッチワークキルトの創作を続ける布澄(ふちょう)会の作品展が、同市斐川町原鹿の「原鹿の旧豪農屋敷」で始まった。一針一針に思いを込めた丁寧な作りと、古い着物や布団の風合いを生かしたタペストリーが来場者の目を引く。27日まで。入場無料。
山陰中央新報文化センター出雲教室などで講師を務める山根澄枝さん(出雲市斐川町富村)と、30代から80代までの会員約50人が作りためた作品から、約30点を出展した。
青空と花壇に囲まれた家の風景のタペストリー(縦横各約120センチ)は1センチ四方の布をつなげ、屋根瓦や外壁の細かな模様を描いた。このほか、ヤブツバキ、ピエロ、どじょうすくいを表したものなどに来場者が足を止めて見入った。
山根さんは「会員によって使う素材や技術が違うので、同じような作品はない。見て楽しんでほしい」と話した。
21、27の両日午前10時~午後3時、同会場で山根さんらを講師にパッチワークのブローチ作り講習会(材料費600円)がある。
(藤原康平)