松江工業高等専門学校内に完成した「イノベーション・ハブ・まつえ」=松江市西生馬町、同校
松江工業高等専門学校内に完成した「イノベーション・ハブ・まつえ」=松江市西生馬町、同校

 松江工業高等専門学校(松江市西生馬町)敷地内に新たな実習工場「イノベーション・ハブ・まつえ」が完成し18日、現地で披露式があった。地域産業のたたら製鉄にちなんだ鋳造作業のほか、3Dプリンターによるデジタルものづくりなど幅広い分野を学習できる。

 新工場は1966年に建設された旧実習工場の老朽化を受け、国の補助を受けて2021年8月から増改築工事を進めていた。鉄骨造り2階建て、延べ床面積は1383平方メートル。

 機械分野をはじめ、多くの産業分野で基礎から最先端技術までの一貫教育を担う。1階では基礎技術の材料に特殊器具で線を引く「けがき作業」や板材などの切断を練習する実習スペースがある。鋳造炉を設置し鋳造、溶接を体験しながら地元の伝統技法、たたら製鉄への理解を深める。2階には3Dプリンターやレーザー加工機を設置し、デジタルデータを活用した製造作業にも触れることができる。

 18日の披露式では、出席した関係者約40人がテープカットして新工場での技術者育成を祈願した。大津宏康校長は「名称通り技術革新の拠点として活用し、研究開発した技術を国内、世界へと広く発信したい」と意気込んだ。

 (中島諒)