山陰両県の酒造や製菓など4社が7月、JR伯備線(倉敷-伯耆大山駅)とJR山陰線(伯耆大山-西出雲駅)の電化開業40周年に合わせ、自社で工夫を凝らした記念商品を発売する。
地域共生を掲げるJR西日本米子支社の働きかけに呼応した。限定販売のメモリアル商品を通して、電化に伴い主力列車になった特急「やくも」の旅をアピールし、山陰エリア観光の需要喚起につなげる。
久米桜麦酒(鳥取県伯耆町)と大根島酒造所(松江市八束町)は、歴代のやくもをラベルに使った自慢の地ビールを商品化。330ミリリットル入り小瓶を550~610円で販売する。
丸京製菓(米子市旗ケ崎)は、氷温熟成製法で製造し、和菓子職人が手作業で国鉄色やくもの焼き印を入れたどら焼き(5個入り、1200円)を開発。今井印刷(米子市富益町)はTシャツ(価格未定)などのグッズをそろえた。
一部商品を除き、7月1日に米子、松江、出雲市各駅の売店で発売する。JR西山陰営業部の福江直広部長は「販売エリアの拡大も検討したい」と話した。
(山根行雄)