【松江】松江市大庭町の八雲立つ風土記の丘展示学習館で18日、特設展示会「MOJI-古代出雲と世界の文字-」が始まった。出雲地方の遺跡からの出土物、海外で文字が確認できる資料を展示し、来館者が熱心に見入っている。
国内では出雲国府跡から出土した皿や木簡、硯(すずり)といった文字が確認できる資料58点を展示する。
子どもや若い人にも楽しんでもらおうと、世界の文字の資料も集めた。経典や竹製のペン、ショールなどの工芸品57点を展示。アジア文化圏を中心にハングル、ベンガル文字や中東のシュメールくさび形文字といった24種類が刻まれている。
高屋茂男所長は「子どもたちが世界を知り、いろいろなことに触れるきっかけになればうれしい」と話した。親子で訪れた松江市北堀町、自営業の山田純子さん(42)は「普段は見ない文字を見ることができ楽しかった。子どもにもこうした外国の文化に興味を持ってほしい」と笑顔を見せた。
8月21日まで。入場料は一般200円、大学生100円、高校生以下は無料。午前9時~午後5時。休館日は火曜日。
(小林竜大)