山陰中央新報社は、10日に投開票を迎える参院選で、島根、鳥取両県の有権者を対象に2~4日の3日間、世論調査を実施した。取材で得た情報を加味して終盤情勢を探った結果、鳥取・島根合区選挙区(改選数1)は自民党現職の青木一彦候補が両県全域で支持を受け、優勢となっている。立憲民主党新人の村上泰二朗候補、共産党新人の福住英行候補は伸び悩み、NHK党と諸派の新人2人は厳しい。両県とも3割が投票先を決めていない。 (白築昂)

 青木候補は地盤とする島根の「出雲市」「大田市・江津市・邑智郡」など全域で支持を広げる。鳥取は特に「鳥取市」で他候補を引き離し他地域にも浸透する。

 支持政党別では、自民支持層のうち島根で8割強、鳥取7割強を固める。推薦を受ける公明党の支持層は、国政選挙で初めて選挙協力協定を結んだ島根で約8割を固め、鳥取でも約7割の支持を得る。島根では国民民主党の6割、日本維新の会の4割も取り込む。無党派層は両県で3割へ浸透。年代別では満遍なく支持を獲得し、職業別では農林水産業、その他・年金・無職などで特に強い。

 村上候補は鳥取の「日野郡・日吉津村を除く西伯郡」で支持を得るものの、出身の日吉津村を含む「米子市・境港市・日吉津村」でもリードを許す。島根では全地域で支持が10%台にとどまる。支持政党別では鳥取で立民支持層の8割強、国民の8割をまとめる。一方、島根では国民からの支持が3割で、無党派層の支持も1割程度となっている。

 福住候補は島根、鳥取の共産支持層の8割を固めた。島根の社民党支持層の4割も取り込むが、それ以外の政党支持層へ広げ切れていない。

 N党の黒瀬信明候補と政治団体・参政党の前田敬孝候補は伸びていない。

 比例代表の投票先は、島根、鳥取両県を合わせ、自民が36・5%でトップとなり、6月22、23の両日の前回調査に比べて2・0ポイント増えた。自民と連立を組む公明は1・2ポイント減の7・6%だった。

 合区選挙区に候補を立てている、立民は5・5ポイント減の9・2%で、共産は3・8ポイント減の4・9%。

 このほか、維新5・2%、国民2・6%、れいわ新選組1・2%、N党1・1%、参政1・0%、社民0・6%だった。比例の投票先を「決めていない」とする回答者は30・1%いる。

 

鳥取・島根合区 選挙区立候補者<改選数1、届け出順>

黒瀬 信明37 N新

福住 英行46 共新

村上泰二朗34 立新

前田 敬孝60 諸新

青木 一彦61 自現(2)(公(推))