祇園祭での公演に向け、稽古に励む久佐西組神楽社中のメンバー=浜田市金城町久佐、久佐八幡宮
祇園祭での公演に向け、稽古に励む久佐西組神楽社中のメンバー=浜田市金城町久佐、久佐八幡宮

 浜田市金城町久佐の久佐西組神楽社中が16日、日本三大祭りの一つ、京都の祇園祭で3年ぶりの奉納公演をする。八坂神社(京都市東山区)の能舞台で「天神」や「大蛇」など3演目を1時間半かけて披露。新型コロナウイルス禍の自粛期間を経た久々の舞台となるだけに、出演社中の稽古に力がこもる。

 奉納公演は、京都島根県人会が石見神楽を広めようと八坂神社に働きかけたのを機に実現。1973年から出演し続け、今回で48回目となる。

 社中には30~90代のメンバー15人が所属し、毎週1、2回稽古に励む。9日夜は地元の久佐八幡宮で最終調整に入り、当日披露する「天神」「塵輪」「大蛇」の動きを確認。大蛇では太鼓や笛の軽快なはやしに乗せ、複数の蛇胴を絡ませながら勇壮な剣裁きを見せた。

 公演を始めた当初は知名度不足で客足はまばらだったが常連の観覧者も増えたといい、社中の小谷保雄会長(72)は「コロナ終息の願いを込め3年ぶりの舞を納めたい。100回を目標に続けたい」と意気込む。

 公演は午後5時半から開始する。入場は無料。
      (宮廻裕樹)