部活動などで神楽に取り組む全国の高校生が成果を発表する「高校生の神楽甲子園」が23、24の両日、広島県安芸高田市の神楽門前湯治村であった。島根7校、鳥取1校を含む6県17校が出場し、迫力の舞を披露した。
23日に登場した益田東高神楽部は、羯鼓(かっこ)と呼ばれる宝物の太鼓を据え付けようと苦心する神禰宜(かんねぎ)の動きが見どころの「羯鼓・切目(きりめ)」を上演。舞と太鼓や笛の息の合った表現で約700人の観客を魅了し、その日最も優れた舞を見せた学校に贈られる審査員特別賞の「日芸選奨」を受賞した。
榎並愛斗部長(18)は「直前まで練習を重ねた。安心とうれしさでいっぱい」と喜んだ。
山陰両県からはこのほか、浜田商、江津、飯南、矢上、邇摩、浜田養護、日野が参加した。大会の様子は動画投稿サイト・ユーチューブの神楽門前湯治村公式チャンネルで中継した。
安芸高田市は石見神楽の流れをくむとされる芸北神楽が盛ん。神楽甲子園は、神楽を生かした町おこしを進める市などで組織する実行委員会が主催し、11回目を迎えた。
(新藤正春)