<短歌>

 ◇掛合町短歌会(雲南市)

縁側の切り干し大根乾きゆく立春あとさきの明るき日差しに 蘿  淳子

とんどさん竹音高く燃え上がり無病息災願いて見上げる 堀江日出子

猪肉を使って作りしカレーソース一夜寝かせて絶妙の味に 和泉 愛子

吹雪く日の冷えた厨に広がりしコンロに掛けた粕汁の香は 三浦 政恵

黄緑の豌豆の芽は背戸畑の斑雪の中に列なしてをり 坪倉 千尋

 ◇湖笛会平田支部(出雲市)

小雨とも雪ともつかず光るもの日暮れにいちど電話鳴りしのみ 長崎 貞子

冬山に鳥の食べ物あるらしく狭庭に鳥の影...