1970~80年代に流行した「シティーポップ」人気を受け、出雲市内にレコード店がオープンした。同市出身のシンガー・ソングライター竹内まりやさんの曲や洋楽、ヒップホップ、ジャズ、ハウスミュージックなど幅広いジャンルの盤が並び、懐かしいと評判を呼んでいる。
電気製品の販売・工事などの北村電機ストアー(出雲市渡橋町)が運営。北村友和社長(46)によると、かつては全国的に地域の電気店がレコード盤やプレーヤーを販売。音楽を楽しむ媒体がレコードからカセット、CDと変化する中で、レコード関連機器を扱う店は徐々に姿を消した。
昨年、製造終了したプレーヤーが再発売されたのをきっかけに、レコード好きだった北村社長が新事業を思いついた。古物商の許可を取得し、レコードの買い取りや引き取りもする。
店には北村社長の所持品のほか、新たに仕入れたり知人から買い取ったりした約7千枚が並ぶ。シティーポップは、竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」や、海外で人気を得ている松原みきさんの「真夜中のドア」などを扱う。1枚500~9800円で、プレーヤーも販売する。
開店後、50、60代の客からは「懐かしい」と好評で、「ジャケットがおしゃれ」と言って購入する高校生もいるという。
北村さんは「デジタル音源と違って所持している感覚が魅力。町の電気屋さんなので気軽に訪れて、生活のスパイスとしてレコードを楽しんでほしい」と呼びかける。
営業時間は午前9時~午後7時半。年中無休。問い合わせは北村電気レコーズ、電話090(7125)0509。 (平井優香)