「自分のサイズで、生きていい」というロゴが入った島根県の封筒
「自分のサイズで、生きていい」というロゴが入った島根県の封筒

 最近、島根県の封筒に粋なロゴが入っているのをご存じだろうか。かく言う私も、7月6日付のこだま欄にあった「『小さないいじゃん』発信を」(江津市・山藤一雄さん投稿)を読むまで知らなかった▼ロゴは表側に「自分のサイズで、生きていい」。裏面に「人生にフリーサイズなんてない。心地いい生き方は人によって違う。だけど家族、仕事、勉強、遊び、本当に大切にしたいものに時間を使えているならそれはきっといい人生だと思う。なにげない毎日のふとした瞬間も自分の人生を。自分のサイズで。いいけん、島根県」とある▼県広聴広報課によるとロゴを入れたのは2年前。都会地の若者向けに、地方移住のきっかけにしてほしいと「いいけん、島根県」を入れたという。現在、県、県教委の80課、室、センターのうち75%以上がロゴ入りの封筒を使っている▼都会地の若者にUIターンをアピールすべく、小冊子・島根ライフスタイルブックも作成。首都圏、名古屋、関西で計15万部ポスティングしている。いわく通勤、通学時間の短さ全国2位、帰宅時間の早さ全国2位、10万人当たりの診療所数全国1位…▼魅力的な島根ライフの数字が並ぶ。だが封筒のロゴも含め、いまひとつ話題にならないのはなぜだろう。肝心の島根県民へのPRが足りないからではないか。県民が「自分のサイズ」に自信を持たなければ、数字が輝かない。(富)