練習で守備位置の指示を出す谷本大晴君=江津市江津町、郷田小学校グラウンド
練習で守備位置の指示を出す谷本大晴君=江津市江津町、郷田小学校グラウンド
JAカップ島根県学童軟式野球選手権大会試合に臨む江津のメンバー。谷本大晴君(右端)は4番主将で引っ張った=松江市上乃木10丁目、松江市営野球場
JAカップ島根県学童軟式野球選手権大会試合に臨む江津のメンバー。谷本大晴君(右端)は4番主将で引っ張った=松江市上乃木10丁目、松江市営野球場
練習で守備位置の指示を出す谷本大晴君=江津市江津町、郷田小学校グラウンド
JAカップ島根県学童軟式野球選手権大会試合に臨む江津のメンバー。谷本大晴君(右端)は4番主将で引っ張った=松江市上乃木10丁目、松江市営野球場

JAカップ4強に導く プロ野球選手を夢見る
 谷本 大晴君(高角小6年)

 少子化などを受けて少年野球人口が減少(げんしょう)する中、江津(ごうつ)市内3チームが今春統合(とうごう)してできたのが「江津ジュニアベースボールクラブ」。これまでライバル同士(どうし)だった選手を一つにまとめ上げているのが、主将(しゅしょう)で4番の高角(たかつの)小6年の谷本(たにもと)大晴(たいせい)君(12)です。10月のJAカップ島根県学童軟式(なんしき)野球選手権(せんしゅけん)大会では4強入りに導(みちび)き、県西部有数の強豪(きょうごう)チームを引っ張(ぱ)っています。

 野球を始めたのは3歳(さい)のころで、気付いたら白球を握(にぎ)っていたと言います。高校、大学、社会人と、選手としても活躍(かつやく)し、現在(げんざい)は石見智翠館(いわみちすいかん)高(江津市渡津(わたづ)町)野球部長の父・暁彦(あきひこ)さん(44)の英才教育を受け、実力を付けました。

 統合前のチームに入り、内外野五つのポジションを経験(けいけん)した後、4年生終わりから遠投80メートルの強肩(きょうけん)を武器(ぶき)に捕手(ほしゅ)に転向。守備(しゅび)では、投手にテンポ良いリズムでストライクを投げさせ、捕球技術(ぎじゅつ)を生かしてほとんど後逸(こういつ)しません。打席では、「常(つね)にフルスイング」をモットーに長打を狙(ねら)う一方、相手投手に球数を投げさせる粘(ねば)り強さも兼(か)ね備(そな)えます。

 統合チームでは6年生が5人いる中、佐木隆三(さきりゅうぞう)監督(かんとく)(43)は「チームメートに言葉で意思を伝え、引っ張れるのは大晴しかいない」と話すように統率力(とうそつりょく)を発揮(はっき)。準(じゅん)決勝で逆転(ぎゃくてん)負けしたJAカップでも「不運が重なっただけ。実力では負けていない」とチームメートを鼓舞(こぶ)し、6年生最後となる和田毅杯(わだつよしはい)少年野球大会(開催(かいさい)中)へ思いを切り替(か)えました。

 中学進学後を見据(みす)え、投手にも挑戦(ちょうせん)中。球速110キロを超(こ)えています。「4番主将のように背負(せお)うものが大きいほど自分の力になる。将来(しょうらい)のプロ野球選手を目指して成長していきたい」と力強く宣言(せんげん)しました。

プロフィル
【好きな野球選手】柳田悠岐(やなぎたゆうき)(福岡ソフトバンクホークス)
【好きな言葉】  フルスイング
【好きな食べ物】 オムライス
【趣味(しゅみ)】 漫画(まんが)