冷静な試合運び 上位の常連に
吾郷 綺咲さん(雲南・斐伊小5年)
雲南(うんなん)市の斐伊(ひい)小学校5年の吾郷(あごう)綺咲(あやさ)さん(11)は、7月に東京都であった全国少年少女レスリング選手権(せんしゅけん)女子5年48キロ級で優勝(ゆうしょう)しました。「来年の全国大会でも優勝したい」と練習に励(はげ)んでいます。
吾郷さんは3歳(さい)の時、先にレスリングを習っていた二つ上の兄の影響(えいきょう)で、雲南市内の加茂(かも)B&Gレスリングクラブに通い始めました。「物心ついた頃(ころ)にはもうレスリングをしていた」と笑います。
クラブでは週3日、1時間半練習します。原(はら)恵介(けいすけ)監督(かんとく)(43)の指導(しどう)のもと、1回1回のスパーリングや取り合いに集中して練習しています。クラブがない日も自宅(じたく)で体幹(たいかん)トレーニングや技の復習(ふくしゅう)を欠かしません。
綺咲さんについて、原監督は「とにかく素直(すなお)で、言われたことを忠実(ちゅうじつ)に守る」と評価(ひょうか)します。小学校低学年までは緊張(きんちょう)して涙(なみだ)を流すこともありましたが、持ち前の素直さで真面目に練習に取り組み、今では試合中は冷静沈着(ちんちゃく)そのもの。大会上位の常連(じょうれん)となりました。
7月の全国選手権で優勝した後、10月15、16日に静岡県の焼津(やいづ)市総合(そうごう)体育館であったフォーデイズ杯全日本女子オープン選手権ではキッズの部49キロ級で準(じゅん)優勝しました。
決勝は、以前対戦し負けた6年生との対戦でした。
惜(お)しくも敗れましたが「前回の試合よりも点差は縮(ちぢ)まり、練習の成果が出せた」と話し「もっといろんな技を、その時々に対応(たいおう)して出せるように練習していく」と前を向きます。
尊敬(そんけい)する選手は、加茂B&Gレスリングクラブ出身の小野(おの)こなみ先輩(せんぱい)(東京・日体大桜華(おうか)高、松江一中出)。綺咲さんは「小野選手の、あまりタックルをせず低く構(かま)えてカウンターを狙(ねら)う戦い方が自分にも合っている」と話し、技などを参考にしているといいます。
綺咲さんは「レスリングは、覚えた技を自分なりに組み合わせて連続技にしたり、ルールの中で試行(しこう)錯誤(さくご)したりするのが楽しい」と魅力(みりょく)を語ります。「学校のロードレースで1位になれるのも、レスリングのおかげかな」と笑顔を見せます。
プロフィル
【好きな教科】 図工
【好きな食べ物】 おすし
【尊敬(そんけい)する選手】 小野こなみ
【好きなユーチューバー】 すとぷり