夢はプロ「世界や五輪目標」
長﨑 来海さん(大田西中1年)
大田(おおだ)市の大田西中学校1年生の長﨑(ながさき)来海(くるみ)さん(13)が、サーフィンに打ち込(こ)んでいます。昨年の東京五輪で初めて採用(さいよう)された競技(きょうぎ)で注目度が高まる中、世界での活躍(かつやく)を思い描(えが)きながら、早ければ2年後にプロになれるよう練習漬(づ)けの日々を送っています。
長﨑さんは広島県三次(みよし)市出身です。サーフィン好きの父親の影響(えいきょう)を受け小学1年生で競技を始めました。「いい波に乗れた時、いい技(わざ)を決められた時が気持ちいい」と、どんどん競技への思いが強くなり、小学4年生で練習環境(かんきょう)に適(てき)した日本海が目の前にある大田市温泉津(ゆのつ)町福光(ふくみつ)に移(うつ)り住むほど熱中しています。
長﨑さんのやる気を引き出すのは負けず嫌(ぎら)いな性格(せいかく)です。初めて大会に出た時、1回戦負けした自身に対して友人は入賞し「諦(あきら)めずにやりたい」と誓(ちか)いました。現在(げんざい)、平日は朝夕それぞれ1時間半、海に入ります。没頭(ぼっとう)するあまり、髪(かみ)の毛がぬれたまま学校に行くこともあると笑います。
今夏は練習の場を求めて宮崎県日向(ひゅうが)市に約1カ月、ホームステイ。「不安なこともあったけど楽しめた」と心(しん)技(ぎ)体(たい)を磨(みが)きました。8月の全日本サーフィン選手権(せんしゅけん)では持ち前の技術(ぎじゅつ)力の高さを見せながら、ランキング上位でプロにも合格している選手にわずかな差で競(せ)り負け「今までで1番悔(くや)しかったし、1番泣いた」と感情(かんじょう)を隠(かく)しません。悔しさをバネに、課題とする試合運びのうまさを身に付けようと努力を重ねます。
昨年はサーフィンが五輪種目となり、憧(あこが)れの選手たちの活躍に大きな刺激(しげき)を受けました。当面の目標は全国ベスト8で「中学3年か高校1年でプロになって、世界で活躍したい。五輪も目標」と思い描きます。
好きこそ物の上手(じょうず)なれを、身をもって実現しようとする長﨑さん。揺(ゆ)るぎない信念で前を向き、さらに成長する姿(すがた)が楽しみです。
プロフィル
【好きな教科】 英語、数学
【好きな食べ物】 焼き肉
【趣味(しゅみ)】 サーフィン