道着を着て戦うキックボクシング
夢はK―1選手として活躍
岩本 操哉君 米子・加茂小5年
米子(よなご)市の加茂(かも)小学校5年生の岩本(いわもと)操哉(そうや)君(10)が、キックボクシングに励(はげ)んでいます。昨年度には、道着を着て戦うキックボクシング「グローブ空手道」の小学3・4年生ランキング1位になりました。「将来(しょうらい)はK-1選手として活躍(かつやく)したい」という夢(ゆめ)に向かって練習を重ねます。
岩本君が、キックボクシングを始めたのは小学2年生のとき。知り合いが米子ジム(米子市二本木(にほんぎ))に通っていたことから、体験に行ったのがきっかけでした。
最初は、顔にパンチが飛ぶと恐怖心(きょうふしん)から目をつむってしまう岩本君でしたが、練習で克服(こくふく)。現在(げんざい)はジムに週4日で通うほか、自宅(じたく)でも腕(うで)立て伏(ふ)せやランニングといった自主トレーニングに汗(あせ)を流しています。
3月に大阪市であったグローブ空手道の大会「決戦X8」に出場し、小学3・4年生男子の部軽量級で勝利。階級を総合(そうごう)したランキングでも1位に輝(かがや)きました。
元々、気弱な性格(せいかく)で風邪(かぜ)も引きがちでしたが、「筋肉(きんにく)がついて体も強くなり、自分に自信がついた」と話します。指導(しどう)する富村(とみむら)誠司(せいじ)会長(46)は「攻撃(こうげき)、守りともに優(すぐ)れ、持久力(じきゅうりょく)も高いのが持ち味。センスがあるだけでなく、練習熱心なので、将来は大物選手となるだろう」と期待します。
憧(あこが)れは、米子ジム出身の武尊(たける)選手。1年半ほど前に、本人と会う機会にも恵まれ、「筋肉や体つき、オーラに圧倒(あっとう)された」と振(ふ)り返ります。
武尊選手にサインをしてもらったTシャツは宝物(たからもの)です。「これを着ると一緒(いっしょ)に練習している気分になって、踏(ふ)ん張(ば)れる」と笑顔。将来、武尊選手のように多くのタイトルを獲得(かくとく)する自分の姿(すがた)を思い描(えが)きながら、岩本君は今日もサンドバッグに拳(こぶし)を打ち込(こ)みます。
プロフィル
【好きな料理】ピクルス
【好きな教科】社会
【趣味(しゅみ)】高速道路の地図を見ること