島根大(本部・松江市西川津町)が物価高で困窮する学生を支援しようと、10日から「100円弁当」を販売する。学生に向けた支援基金を活用し、500円相当の内容で提供する。土日祝日を除いて2月28日まで。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて島根大が実施した、学生の生活実態を問うアンケートでは、「親から経済的支援を受けられない」「学食の値段でも手が出しにくい」といった声が相次いだ。
大学は新型コロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵攻に伴う物価高で学生の生活状況はさらに悪化しているとみて、弁当で食を支えることにした。
卒業生や市民、教職員らの寄付でつくる「島根大学支援基金」を活用。1日3種類の弁当を週替わりで用意し、松江キャンパスで1日330個、出雲キャンパスでは1日60個を格安で提供する。2月3日からの春休み期間中も販売を続ける。藤田達朗理事は「栄養を補給して勉学に励んでほしい」と話す。
(井上雅子)