鳥取県と鳥取市は13日、16人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち8人は県立鳥取商業高校(鳥取市湖山町北2丁目)のバレーボール部員。12日に感染が判明した1人も部員で、県は県内11例目のクラスター(感染者集団)と認定した。
12日に感染が判明した部員の接触者として部員32人と学校関係者57人がPCR検査を受け、部員8人が陽性だった。いずれも年代、性別、居住地は非公表。14日に全ての生徒と教職員にPCR検査を行う。県は同校を26日まで臨時休校とし生徒へはオンラインやプリントで学習支援をする。
県立高校の部活動については公式試合を除き、県外遠征や県外校との試合を禁止する(島根県除く)。同校バレーボール部では、休憩中のマスク着用や用具の消毒など県のガイドラインが守られていない場面があったという。このため14日から県立高校の全ての部活動を一時中止して感染症対策がされているか確認する。
県高校体育連盟には、県高校総合体育大会バレーボール(29、30日)を延期するよう検討を求めた。
13日の県と市の合同対策本部会議で、平井伸治知事は部員以外の8人のうち、6人も部員と関連があると明かし「これ以上の拡大につながらないようにしないといけない」と述べた。
12日に判明した陽性者のうち1人について鳥取短大(倉吉市福庭)は同大の学生だったと発表した。同大は13日を休校とした。
県内の感染者は累計422人となった。