トルコの被災地で救助活動にあたる国際緊急援助隊の隊員(JICA提供)
トルコの被災地で救助活動にあたる国際緊急援助隊の隊員(JICA提供)

 国際緊急救助隊の一員としてトルコ・シリア大地震の被災地で活動した海上保安庁美保航空基地の有本圭一郎機動救難士(30)が14日、境港市佐斐神町の基地内で職員向けの活動報告を行った。「生存者を見つけることはできなかったが、これまでの訓練と救助活動の経験を生かすことができた」と強調した。

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 救助チームの先発隊として地震発生直後の2月6日深夜に出国し、震源に近いトルコ南部のカフラマンマラシュで7日間にわたって活動。氷点下10度まで冷え込む中、人命探査装置などを使って倒壊した建物から6人を救出したものの、いずれも死亡が確認された。

 パンケーキのようにつぶれた4階建てアパートのがれきの中で寄り添う母と娘の遺体が見つかるなど過酷な現場で「午前4時の地震発生で逃げ遅れた人が多く、全壊した建物も多かった」と振り返った。

 チームは総勢73人で、海保のほか警察庁や消防庁、国際協力機構(JICA)などの職員で構成。がれきに穴を開ける機材や食料、テントの到着が遅れ、活動当初は手作業や車中泊を余儀なくされたという。

 普段は主に海上で活動する機動救難士は全国の基地から7人が集められ「初めての経験で緊張したが、救助活動にためらいはなかった。生存者を見つけられず悔しい思いが残ったが、トルコの力になれたのではないか」と話した。
      (井上誉文)