香木の森公園で生産されたローズマリーを使用したクラフトハーブソーダ=島根県邑南町矢上、同公園
香木の森公園で生産されたローズマリーを使用したクラフトハーブソーダ=島根県邑南町矢上、同公園

 【邑南】新型コロナウイルスの影響で来場者が減ったハーブ園・香木の森公園(島根県邑南町矢上)の魅力を発信する飲料「香木の森クラフトハーブソーダ」が完成した。同公園のハーブを使った珍しい一品で、県内外で販売し地元をPRするとともに、売り上げの一部を公園のにぎわい創出を目指す再生プロジェクトに寄付する。

 公園に隣接する直営店を持つ乳製品製造販売のシックス・プロデュース(同町矢上)が開発した。

 同店では長年、公園のハーブを使ったクリームソーダを提供。店頭のみで味わえたが、昨年のコロナの影響以降、来店できない人向けに新たな商品化を企画。公園を管理する町観光協会の協力を得て実現した。

 出来上がったソーダは公園で生産されたローズマリーの葉っぱと枝、レモンを煮だして作り、酸味と奥深い味わいが楽しめる。

 公園の来訪者は、2004年の年間20万人から20年は5万人に減少。シックス・プロデュースは、地元の企業や団体が公園の集客力向上を目指す再生プロジェクトに加わっており、売り上げの一部を広報宣伝費などに充てる。

 同プロデュースの洲浜正明社長(38)は「公園と町の新たな魅力となり、にぎわいが戻ることにつながればうれしい」と話した。ソーダは1本200ミリリットルで420円。香木の森クラフト館や道の駅瑞穂(同町下田所)で販売し、今後は県外の店舗でも扱う。

      (糸賀淳也)