向瀬 慎一候補 原発再稼働同意を撤回

 向瀬慎一候補は、午前8時10分、松江市上乃木3丁目のスーパーマーケット近くで最終日の演説をスタート。市内の人通りが多い大型店前や幹線道路沿いなど13カ所で街頭に立った。

 「住み続けられる島根を目指す」というフレーズで始める演説では、中国電力島根原発2号機の「再稼働同意を撤回する」と強調。インフラ整備、災害対策や、学校給食費の無償化といった子育て支援など、五つの取り組みプランを掲げ「困っている人に手を差し伸べる県政を実現する」と力を込めた。

 午後7時45分、同市朝日町の朝日町交差点で最終演説。約40人が見守る中で「住民避難もできない、核廃棄物の処理方法も決まらないなら、原発廃炉の決断しかない」と声を上げた。終了後は、聴衆に駆け寄り、一人一人と握手を交わした。

 (片山皓平)

 

丸山 達也候補 島根創生へ一致団結を

 丸山達也候補は午前8時半の出雲市国富町での演説を皮切りに、最終日の遊説をスタート。同市平田町中心部や斐川町の田園地帯を回り、名前をゆっくりと連呼しながら選挙カーを走らせた。

 「物価高騰、人口減少から暮らしを守る」と繰り返し訴え、手を振る支援者を見つけると車から降りて駆けつけ、笑顔でグータッチを交わした。

 松江市殿町の島根県庁前での最終演説には自民党県連関係者や国会議員、主要団体関係者など約350人が参集。「島根創生」を掲げて当たる人口減少問題に加え、コロナ禍、物価高騰の課題が山積していることから、国会議員、県議会、首長、市町村議会のさらなる連携が必要とし「党派を超え、立場を超え、県民の望む政策を一致団結して取り組む必要がある」と声を張り上げた。

 (白築昂)

 

森谷 公昭候補 情報隠してはならない

 一人で選挙活動を行う森谷公昭候補は午前10時半、空路で島根県隠岐の島町に入った。約30カ所の掲示板にポスターを張り、2カ所で街頭演説。海士町に移りポスター張りをしたほか、同町福井の菱浦港で交流サイト(SNS)のライブ配信を通して演説した。

 居住する浜田市の市政批判を展開。「隠蔽(いんぺい)は浜田市だけではないと思う。県でも市でも情報を隠してはならない」と訴えた。また「島に光回線がある。どこでも仕事ができ、人口が増える好循環にすべきだ」とリモートワークによる人口減少対策を提案した。西ノ島町でもポスターを張り、その後、隠岐の島町に戻り選挙戦を終えた。

 「供託金300万円は惜しいが、浜田市の問題を政見放送や選挙公報で県民全員が知ることになった。天岩戸(あまのいわと)の扉が少し開くのではないか」と話した。

 (鎌田剛)

 

◇島根県知事選立候補者(敬称略、届け出順)

向瀬 慎一52 党地区委員長 共産新

丸山 達也53 元総務官僚  無所属現(1)

       ((推)自民、立民、公明、国民)

森谷 公昭67 元浜田市議  諸派新