「生き残れたら、民話で震災を伝えたいと思った」

 宮城県沿岸部の山元町に住む「やまもと民話の会」の語り部、庄司アイさん(86)は、東日本大震災の津波で自宅ごと流されながらも命をとりとめた。もうおしまいだ、と思った時に津波の民話が思い浮かんだという。

 幼い頃、母に民話...