総合建設業の松江土建(株)(松江市学園南2丁目)社長に2020年12月に就任した。新型コロナウイルス禍に加え、1年後に迫る時間外労働の上限規制適用や、円安、物価高による資材価格の高騰・調達難など業界は動乱期のただ中にある。「いかに時代の変化に適応していけるかだ」と改革に力を注ぐ。

 まず着手したのは、人事制度の刷新だ。

 「全ての基盤である社員に希望を持って働いてもらうためには、給与・休日といった現実的な待遇改善が必要不可欠だ。65歳までの定年引き上げのほか、22年4月には基本給も昇給スピードもアップ。全社員の給与を平均4%引き上げた。物価高対策で23年度はさらに3%上げる予定だ。23年度は完全週休2日制を導入した。人材確保の観点からも意義は大きい」

 資材価格高騰の影響は。

 「歴史的な高騰で、死活問題だ。公共工事においては
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