聖火リレーのトーチをバトンにしてリレーする子どもたち=浜田市黒川町、市東公園
聖火リレーのトーチをバトンにしてリレーする子どもたち=浜田市黒川町、市東公園

 【浜田】東京五輪の聖火リレーのトーチに触れるイベントが22日、浜田市黒川町の市東公園で活動する浜田ジュニア陸上教室(浜田JAS)であった。1週間前に同市で使われた本物で、将来の五輪選手を目指す子どもたち一人一人が手に持って走り、聖火ランナーの気分を味わった。

 トーチは浜田市で第1走者を務め、長年陸上の指導に携わる斎藤博之さん(59)=浜田市竹迫町、市消防職員=が当日に使ったものを持参。同教室で練習する小学生70人は本物を目の前にすると「かっこいい」と歓声を上げた。

 子どもたちはトーチをバトン代わりにしてリレーし、1人50メートルを手を振って走ったり、いつものように全力で駆けたりして楽しんだ。低学年の子どもはトーチが身長の半分以上の大きさにもなり、両手で持って懸命につないだ。

 同教室は3000メートル障害で五輪出場を目指す順天堂大2年の三浦龍司選手(浜田東中|京都・洛南高)が小中学生時代に所属。最後にみんなで「三浦龍司先輩がんばれ!」と声をそろえてエールを送った。

 4月から同教室に通う市立石見小学校3年の尾田煌(こう)牙(が)君(8)は「(トーチは)ちょっと重くて両手で持って走った。もっと足が速くなるように頑張る」と話した。

       (勝部浩文)