大型連休の後半、家族と一緒に満員の神宮球場でプロ野球観戦をした。小学4年生の息子はヤクルトファン。選手の応援歌をほぼ覚え、外野席から毎イニング声をからした▼こどもの日だった5日の横浜DeNA戦は、終盤まで5点を追う劣勢も、9回に逆転サヨナラ本塁打でヤクルトが勝利。息子の応援のボルテージも上がった。興奮冷めやらぬ中、常連であろう周囲のファンから次々と声をかけられた。「ありがとう。お兄ちゃんの応援のおかげで勝てたよ」。一体感を感じた▼親ばかの書き出しをお許しいただきたいが、息子が東京を訪れたのは初めて。プロ野球観戦も4年ぶりだ。8日には新型コロナウイルス感染症の法律上の扱いが「5類」に移行。日常が戻りつつある▼島根でもこれから多くの声援を送るチャンスがやってくる。バスケットボール男子Bリーグの年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)。われらが島根スサノオマジックは、12日に始まるアルバルク東京との準々決勝に挑む。会場はホームの松江市総合体育館だ▼CSの全体テーマは「共に、こえろ」。声出し応援が解禁になったファンの「声」の力とともに選手が限界を「超えろ」との意味が込められている。島根の安藤誓哉主将も「ファンの皆さんと一緒に戦う」と熱い。初の頂点を目指すチームを温かく、そして力強い声援で後押ししたい。「ゴーゴー!マジック」(吏)