大田市が特産として売り出し中のアナゴを「市の魚」に加えることについて、アンケートを始めた。全国屈指の水揚げ量を誇り、美肌効果があるとして官民でPRとブランド化を進める中、市民の意見を採否の判断材料にする。
現在の「市の魚」はヒラメで、2010年の新市発足5周年を記念して公募し、住民代表らによる選定委員会を経て市が決定。地元の水揚げが盛んで市民になじみ深いのが理由となった。
アナゴを加えた2種にするかどうかの検討は、大田商工会議所が「市の魚」に採用するよう求めたことを踏まえた。
同商議所は美肌効果があるとしてブランド化に取り組んでおり、市は支援している。
アンケートは賛否と理由、大田市産のアナゴを食べたことがあるかどうかを質問。市報や市ホームページを通じ、6月25日まで意見を募る。
採用する場合は条例の制定や改正の必要はなく、市の判断となる。上西宏産業振興部長は「広く市民の意見を聞き、21年度内に方向性を出したい」とした。
県内8市で市の魚(魚介含む)を定めているのは大田を含め5市。松江はシジミとタイ、安来はドジョウ、浜田がノドグロ、益田がアユとなっている。
(錦織拓郎)