梅雨真っただ中。朝は晴れていたのに、帰宅時間は大雨になり、慌ててコンビニにビニール傘を買いに行く-。こんな経験をした人もいるのでは。梅雨は想定外の出費がかさむ時期でもある。ちょっとした工夫で無駄な出費を抑え、効率的に乗り切ることができる。消費生活アドバイザーに聞いてみた。(Sデジ編集部・鹿島波子)
支出の1~2%は無駄
「ちょっと先回りすることで節約になる」と助言するのは、消費生活アドバイザーの山崎俊輔さん(50)=東京都在住。毎月の支出のうち1~2%は無駄だという。無駄な出費の代表格に挙げるのが「ビニール傘」だ。
安いものは200円、コンビニでも600円程度で売っている。気軽に買える値段だが、繰り返すうちに傘が5、6本も自宅に並んでいるケースも少なくない。そうなれば数千円単位の無駄遣いになる。ビニール傘が出回る前は、傘は安くても1000円程度だったが「タクシーの初乗りより安く手に入るようになったのが要因かもしれない」と無駄遣いが進んだ理由を推察する。
雨に濡れたまま帰宅するという選択肢もあるかもしれない。ただ「結果的に風邪をひけば、経済的損失はもっと大きい」。病院に行って薬をもらえば、薬代含めて2000円くらいの自己負担が発生。賢い節約術ではないようだ。

少し先の天気チェックと折りたたみ傘の携帯
そこで山崎さんが薦めるのは、出掛ける前の天気予報のチェックと、折りたたみ傘の携帯だ。
最近は...