本宮を担ぎ、まちを練り歩く男性たち=24日午後7時半、松江市白潟本町、松江大橋南詰め
本宮を担ぎ、まちを練り歩く男性たち=24日午後7時半、松江市白潟本町、松江大橋南詰め

 松江市天神町の白潟天満宮で24日夜、夏の風物詩「天神さん夏祭り」が4年ぶりに通常開催された。7基のみこしが勢ぞろい。担ぎ手400人が暑さの残る市内を練り歩き、威勢のいいかけ声がこだました。

 新型コロナウイルス禍で中止が続き、昨年はみこし1基で規模を縮小しての開催だった。

 

 白潟天満宮例大祭の前夜祭に当たるこの日は本宮、女宮と、企業みこし5基を担いだ行列が午後7時に松江市殿町の松江城を出発。約1・6キロ離れた天満宮を目指した。笛の音に合わせて担ぎ手が「ソイヤ、サー」とかけ声を上げ、上下に激しく揺れるみこしにあおられるように周囲の熱気が高まった。

 沿道には出店が並び、家族連れや浴衣を着た見物客らでにぎわった。

 本宮を担いだ松江天神神輿(みこし)連の小西伸明宮頭(53)は「準備中は実現できるかどうか不安もあったが、いろんな人の協力があり無事に開催できた。日常が戻ったようでうれしい」と喜んだ。

 例大祭当日の25日は、子供みこしパレードなどがあり、松江市白潟本町の市民活動センター(スティックビル)から天満宮へ小学生ら約200人が練り歩く。

 祭りは白潟天満宮の例大祭として始まり、松江開府以来400年の歴史があるという。(小引久実)