浜田市三隅町の石見神楽社中「岡見神遊座」が13日、江戸三大祭りの一つに数えられる深川八幡祭りに出演する。6年ぶりの開催となる本祭りの特設ステージで、大勢の見物客を前に華やかで力強い舞を披露。関係者は石見神楽の認知度向上に期待する。
深川八幡祭りは東京都江東区の富岡八幡宮で毎年8月にある。本祭りは3年に1度開かれ、富岡八幡宮によると1日に約30万人の人出があるという。前回は2020年に予定したが新型コロナウイルス禍で中止された。53基のみこしが担がれる神輿(みこし)連合渡御が最大の見せ場で、久々の開催と相まって、いつも以上の盛り上がりが予想される。
石見神楽の公演は浜田市が、昨年の東京・国立劇場での単独公演に続き首都圏でPRしようと企画した。
公演は午後6時開始。約3時間にわたり、石見神楽で代表的な「塵(じん)輪(りん)」「恵(え)比(び)寿(す)」「大蛇(おろち)」など5演目で舞台を展開する。市は公演に合わせ、石見神楽の解説や市の観光情報などが閲覧できるQRコード付きポストカードを配布し、観光促進につなげる考え。
市観光交流課の大駅弘訓課長は、石見神楽の首都圏での認知度はまだ低いといい「浜田に足を運んでもらうきっかけになるよう取り組む」と話した。(中村成美)