中国電力が再稼働を目指す島根原発2号機(松江市鹿島町片句)について、原子力規制委員会は30日、安全対策の詳細な設計を盛り込んだ「工事計画」を認可した。中電はこの計画をもとに、安全対策工事を進め2024年5月の完了を目指す。再稼働に向けた審査は、運用体制のルールを定めた「保安規定」が残っており、この審査と安全対策工事の完了などが再稼働の条件となる。
新規制基準に基づく審査は、原子炉設置変更▽工事計画▽保安規定-の3本立て。島根2号機は、基本設計を確認する「原子炉設置変更」が21年9月に許可され、22年6月に地元同意が完了した。「保安規定」は審査中。
中電は島根2号機の再稼働の時期を、現時点では明言していない。
(高見維吹)