島根、鳥取両県が6日、定点医療機関で8月28日から9月3日に報告された新型コロナウイルスの感染者数は、島根591人、鳥取546人で、1定点当たり島根15・55人、鳥取18・83人と発表した。前週比で島根は0・29人増、鳥取は2・48人の減。5月の5類移行から約4カ月となる中、両県とも感染のピークは越えたとみられるが、高止まりが続く。
島根県感染症対策室によると、県内では8月14~20日にピークとなる1定点当たり19・08人を記録。8月末に学校の夏休みが明け、県東部を中心に20~30人規模のクラスター(感染者集団)が複数確認されており、再び増加傾向となることを懸念する。田原研司室長は「ピークは過ぎたとしても感染状況は高水準。感染動向に警戒が必要だ」と話した。
6日発表の両県の感染状況で、島根の管内別内訳は、松江(定点医療機関11)183人、出雲(9)170人、浜田(5)82人、雲南(3)69人、益田(5)49人、隠岐(2)24人、県央(3)14人。
病床(即応病床とコロナ患者が入院する一般病床の合計342床)使用率は、4日時点で59・1%。重症者はいない。職員の感染やコロナ患者の増加を受け、鹿島病院(松江市鹿島町名分)は11日まで一部病棟の入院を制限し、益田赤十字病院(益田市乙吉町)は当面の間、救急車の受け入れを一部制限する。
鳥取の管内別内訳は、米子(定点医療機関11)227人、鳥取市(12)211人、倉吉(6)108人。(中島諒)