中国電力による島根原発の建設工事は1987(昭和62)年3月、2号機の原子炉圧力容器のつり込み作業で繁忙のピークを迎えた。1日に最大3400人の作業員が従事し、多くが旧鹿島町で寝泊まりした。基幹産業が漁業の人口約9千人の町は一気ににぎやかさを増した。

 恵曇小学校近くの高台に作業員向けのプレハブ宿舎が立ち並ぶと、...