海岸沿いに並ぶわらぶき屋根の家屋、リヤカーさえ通れない道…。

 「船だまりでしかなかった漁村に西日本初の原子力発電所ができる。そりゃ期待感はありましたよ」

 旧鹿島町役場の原発担当職員だった金坂武一郎(94)は、1966(昭和41)年に島根原発1号機の建設構想が明らかになって以降、中国電力や関係省庁との折衝に奔走した当時を振り返る。

 記憶をたどれば、10年以上前から...