実際の面を試着して記念撮影する子ども=松江市殿町、TONOMACHI63
実際の面を試着して記念撮影する子ども=松江市殿町、TONOMACHI63

 石見神楽に触れる機会が少ない島根県東部で、その歴史をひもとき、荘厳な世界を体感するイベントが19日、松江市殿町の今井書店「TONOMACHI63」であった。浜田市の西村神楽社中の日高均代表(67)が神楽の成り立ちや衣装、道具について解説し、参加者が多彩な魅力を実感した。
 島根県内で飲食店を展開する中西屋を中心に設けた実行委員会が企画。「シン・イワミカグラ~石見神楽の過去・現在・未来~」と題し、4回続きで開く。初回となる今回のテーマは「日本遺産”神々と鬼たちが躍動する神話の世界”」で、約30人が聴講した。
 日高さんは、はかまと烏帽子(えぼし)を身に着け登場。神職しか踊れない時代や、舞に使う面が木製から和紙になった変化など、石見神楽の歴史を解説。人気演目「大蛇(おろち)」で使う蛇胴(じゃどう)が提灯(ちょうちん)をヒントにして和紙と竹で作られた逸話も明かした。
 実際に用いる面や道具も説明し、「面の中でも笑ったり、怒ったりした顔をする」と舞い手ならではの話を交え、頭の動かし方一つで、それぞれの神や鬼の性格まで表現できる奥深さを伝えた。
 面や衣装、道具の展示もあり、参加者は手に取って試着をし記念撮影を楽しんだ。家族と訪れた米子市新開1丁目の桑村夏維君(3)は「楽しかったけど、キツネの面が怖かった」と話した。
 第2回は8月28日に開催予定。12月の最終回には日高さんが率いる西村神楽社中が公演する。
 (大迫由佳理)