「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2023」を受賞した白石麻衣(左)と鈴木福=2023年11月8日、東京都千代田区
「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2023」を受賞した白石麻衣(左)と鈴木福=2023年11月8日、東京都千代田区

 笑う門には福来たる。白石麻衣さんとともに昨年の「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」に輝いた俳優の鈴木福さんは授賞式で、自らの名前が入ったことわざを挙げ「この言葉を大切にやってきたので、とてもうれしい」と声を弾ませた▼子役時代、あどけない笑顔を見せていた「福くん」も、今年で20歳。さすがに精かんな表情になってきたが、笑顔の印象は変わらない▼最も笑顔が輝いている文化人や著名人を表彰するこの賞は、1993年に始まった。主催者は日本歯科医師会。笑顔と一見無縁に思えるが、歯と口の健康を守る「いい歯は毎日を元気にプロジェクト」の一環で行っているという。確かに健康な歯でなければ、口を大きく開けて笑うことも控えてしまいそうだ。授賞式も毎年「いい(11)歯(8)の日」の11月8日に開催されている▼ちなみに第2回の受賞者は元外相の田中真紀子さんと野球界の至宝・イチローさんだった。国会で歯に衣(きぬ)着せぬ「真紀子節」を炸裂(さくれつ)させていた田中さんと、ストイックなまでに野球に打ち込んでいたイチローさん。2人とも厳しい表情が印象的だが、だからこそ時折見せる笑顔が人を引き付けたのだろう▼きょう2月5日は「ニ(2)コ(5)ニコ」と読む語呂合わせから「笑顔の日」。週の始まりの月曜日で気が重い人もいるかもしれない。だが仏頂面は禁物。笑う門には福来たる。笑顔で1週間を始めたい。(健)