島根県の県政運営の最上位計画「島根創生計画」(2020~24年度)が2024年度に最終年度を迎える。人口減少対策▽子育て支援▽1次産業-の3分野で、24年度の予算措置の状況を踏まえ、課題を検証する。
▶子育て
・産前産後支援担い手不足 市町村の実態把握必要
▶1次産業
・しまね和牛振興本腰 県主導の他分野連携不可欠
人口減少対策
人口減少に歯止めをかけるため、島根県は2024年度、転出者が転入者を上回る「転出超過」の抑制に引き続き予算を集中投下する。県出身の若者のUターンに力点を置き、就職や転職を促す施策に部局横断で取り組むのが特徴だ。
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県の推計によると、毎年度平均約3千人の高校卒業生が進学などで県外に転出。高校卒業時に6割が地元就職を希望する一方、...