ロープに作られた巣とツバメの親子=益田市戸田町
ロープに作られた巣とツバメの親子=益田市戸田町

 益田市戸田町の農業、宮内真樹さん(78)方の納屋で、軒下につるされたロープにツバメが巣を作った。5羽のひながおり、「揺り籠のようでかわいらしい」と見る人の気持ちを和ませている。
 ロープは切り干し大根を干すために取り付けてあったもので、5月初旬にツバメが結び目から巣を作り始めた。6月初旬には、高さと幅が15センチ程度の巣が出来上がった。昨年は、巣のひながカラスに襲われたといい、宮内さんは「新しい場所を探したのだろうが、まさかロープに巣をつくるとは」と話し、様子を見守っている。
 巣が出来上がった直後に生まれたひなは、体長10センチ以上に成長。親からトンボなどの餌をもらい、時折、羽をばたつかせている。宮内さんは「来年もこの巣にやって来ることを願いながら、巣立つひなを見送りたい」と成長を楽しみにしている。
(石倉俊直)