幕末の1866(慶応2)年にあった第2次長州征討で、進軍した松江藩の部隊の「宿割表」が大田市鳥井町で見つかった。部隊が同町内で宿営したのは他の史料で知られているが、158年の時間が過ぎ、地元住民でも知る人は少ない。あらためて当時の歴史を調べた地元有志は「郷土のことをより深く知ってもらうきっかけになってほしい」と期待している。

 見つかったのは「雲州二ノ見(うんしゅうにのみ)宿陣扣(しゅくじんひかえ)」と墨字で書かれた幅14センチ、長さ3・1メートルの巻紙。同町の岡田みどりさん(64)が自宅を整理していたところ、仏壇下にあった...