後輩記者が育てているシロツメクサ。四つ葉が頻出する
後輩記者が育てているシロツメクサ。四つ葉が頻出する

 春から夏に最盛期を迎える大好きな植物がある。テレビアニメ『あらいぐまラスカル』の歌にも出てくるシロツメクサ(クローバー)だ。歌を聴いていた子どもの頃から公園や空き地などで花が咲いているのを見つけると、四つ葉のクローバーを探してしまう。出現率は1万~5千分の1とされ、先日も松江市内の畑で探したが、見つからなかった。

 山陰中央新報デジタル限定で、後輩記者が「なぜか『四つ葉だらけ』のクローバー」と題した記事を書いていた。5年前に雲南市内の田んぼのあぜ道で簡単に何本も見つかり、個体の一部を根ごと持ち帰った。鉢植えにすると、約400本の葉のうち四つ葉は57本、五つ葉は9本、六つ葉も1本見つかったそうだ。

 インターネットで調べると、クローバーは葉の枚数によって花言葉があることを知った。四つ葉は『幸運』のほかに『私のものになって』『約束』『復讐(ふくしゅう)』、五つ葉は『財運』、六つ葉は『名誉』だそうだ。

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法がおととい成立したが、梅雨空のようにすっきりしない。裏金事件の再発防止や透明性確保の「抜け穴」への懸念が残ったままだ。

 政治家に五つ葉と六つ葉は必要ない。国民は早く四つ葉を見つけて『約束』を果たしてほしい、と願っているが、このままだと『復讐』が待っている。後輩記者のクローバーを分けてあげたい。(添)