出雲市教育委員会は、孤立状態が続く同市大社町日御碕地区の小中学生向けのスクールバスを、16日から運行する。9日の県道崩落以降、支障があった同地区の小中学生22人の通学体制が整う。
スクールバスは、大社小学校(出雲市大社町杵築南)と崩落現場より出雲大社側にあるバス停間を運行する。大社中学校(同)の生徒は大社小から徒歩で移動する。
地区内の自宅と崩落現場付近の間は家族らが送迎し、迂(う)回(かい)路は市教委の職員が引率する。
バスは大社小の終業式がある19日まで運行。夏休み明けの2学期以降の対応は、道路復旧の状況を踏まえて検討する。
12日は学校に通えていない子どもたちの学習を支援するため、市教委が教員免許を持った指導主事2人を派遣。日御碕コミュニティセンター(同市大社町宇龍)には、登校できなかった小学生11人、中学生4人が集まり、学校からの宿題を指導主事に質問しながらこなした。
大社小6年の石飛武琉さん(11)は「休んでいる間に授業が進んでいたので、分からないところを教えてもらえてよかった」と話した。
県教育委員会によると、同地区から県立高校に通う生徒4人は、家族の送迎などで登校できているという。
(小引久実)