子育て世代でにぎわった夏祭り会場=松江市末次町、市役所
子育て世代でにぎわった夏祭り会場=松江市末次町、市役所

 幅広い世代が楽しめる場をつくろうと、保育士経験者らが企画した夏祭りがこのほど、松江市末次町の市役所内のだんだんテラスであった。約1700人の親子連れが訪れ、ゲームコーナーや体験ブースを楽しんだ。

 夏祭りは松江市東出雲町意宇東でフォトスタジオを経営する青戸麻美子さん(40)と友人でつくる「ohana(オハナ)」が企画した。オハナはハワイ語で家族を意味し、家族みんなで楽しめるようにという願いを込めた。

 輪投げやボウリング、ヨーヨー釣りといったゲームコーナーやせっけん作りなどのワークショップ、飲食など40のブースが並んだ。開始直後から親子連れが訪れ、にぎわった。

 元保育士の青戸さんは「兄弟の年齢が離れていると、上の子向けのイベントを下の子が楽しめないケースもある。親世代も含めみんなが楽しめるようにしたかった」と話した。

 オハナは同様のイベントを5月下旬、松江市東出雲町揖屋で開いた。100人程度の来場予想を超える450人が訪れたことで手応えをつかみ、今回、規模を大きくして開催した。

 青戸さんは「まるで水郷祭のようで、親子みんなが楽しめる場のニーズを実感した。秋にも企画し、子育て世代を盛り上げたい」と意欲を示した。(新藤正春)