東京都心で起きた連続爆破事件の重要参考人と刑事らとの密室でのスリリングな会話劇が話題となり、直木賞候補にもなった「爆弾」。その続編「法廷占拠 爆弾2」(講談社)が刊行された。「とにかく面白い小説を書きたい」という思いに突き動かされてきたと語る呉勝浩さん。これまで江戸川乱歩賞など数々の文学賞を“占拠”してきた気鋭のヒットメーカーが明かす、意外な執筆方法と、こだわりのエンタメ論とは?(共同通信=米田亮太)
▽続編を出すつもりはなかった
―「爆弾」、そして今回の「法廷占拠」ともに、ページをめくる手が止まらず、一気に読み終えました。長編シリーズの刊行は初めての試みだということですが、続編の構想はいつ頃からあったのでしょうか。
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