1月下旬、東京から新幹線に乗り、名鉄瀬戸線の終点、尾張瀬戸を訪れた。名古屋市の大学での講演会に参加するため出かけたのだが、急きょ講演会が中止となり、することがなくなってしまったので、久しぶりに瀬戸に行くことを思い立ったのだ。

 瀬戸線にはさまざまな思い出がある。共同通信に入った1989(平成元)年、名古屋支社に配属され会社から紹介されたのが、当時瀬戸線の喜多山駅(同市守山区)から徒歩で10分ほどに...